■クライマックス

3月のとある夜・・・。

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終電後の秋田駅に集められた我々関係者・・・。

秋田駅待合ラウンジ05

この冬期間、JR秋田駅の待合室はリニューアルオープンすべく工事中だった。

この日までにすでに内外装は工事を終え、待合室として仮使用されている。

秋田駅待合ラウンジ06

そして今夜、新たに計画してきた家具の搬入を行なうのだ。

無事に終われば明日の始発から「待合ラウンジ」として、正式オープンだ!

わくわく。

秋田駅待合ラウンジ07

設置を待つ家具たち。

「秋田木工」の家具製品を、この空間のために別注した特別仕様品(スペシャルエディション)だ。

伝統の曲げ木技術。

 

写真手前はご存知不朽の名作、剣持勇デザインのスツール「No.202」。

脚は木本来の色を活かした塗装仕上で、座面はアルカンターラという高級素材を張ったもの。

脚と座のカラーリングはずいぶん検討を重ねたなぁ。。。

 

さて、こちらはダイニングチェア「No.503」。

秋田駅待合ラウンジ10

座面にはこまち普通席シートの生地を張っているという、JR施設だからこそ実現した、鉄道的レアコラボアイテム。

ホームを見下ろせるカウンター席に。

秋田駅待合ラウンジ08

で、こちらは分厚い天然秋田杉を使用したローテーブル。

これはこのプロジェクトに合わせて作ったオリジナル家具。

杉は二ツ井町のくどうはじめ材木店、鉄は五城目の川村鉄工所のご協力のもと。

秋田駅待合ラウンジ09

こちらは一枚の板を折り曲げたようなデザインのイス。

奥のテーブルもオリジナル家具。

オリジナル家具はすべて、萩原製作所にて製作。デザインは秋田美大の小杉准教授。

 

さて並べるぞ。

秋田駅待合ラウンジ11

JR秋田支社の皆さん、萩原製作所の社長はじめ職人の皆さん、秋田木工の社長はじめ職人の皆さん、我々デザインチームと総出で、ワイワイガヤガヤとあっという間にレイアウト。

秋田駅待合ラウンジ12

これ。

普通の駅待合にはまずないであろう、ロッキングチェアの導入も“ラウンジ”と言うコンセプトなればこそ。

座り心地は抜群。

はあー、くつろげる。。。

さすが秋田木工往年の名品。。。

傍らには、バネのように揺れる木製スツール「クルビス」も。

とても面白い座り心地。

秋田駅待合ラウンジ13

こちらは、開封した瞬間みんながどよめいた、川連漆のテーブル。

渋い、かっこいい。

秋田駅待合ラウンジ14

中央にどーんと構えるのは、秋田県の形をした特大スツール。

6つに分割可能で、秋田を走る鉄道のラインが描かれている。

 

座面が波打っているのは、実際の地形を表現したもの。

たしかに、鳥海山のあたりがいちばん高くなっているぞ。

デザインは秋田美大の今中教授。

グレーの素材は、継ぎ目の無いウレタンコーティング。特殊な技術とのこと。

秋田駅待合ラウンジ15

何とミニチュアまである。(非公開品)

 

ふいーー・・・

秋田駅待合ラウンジ17

無事並べ終わって、午前2時頃、解散。

秋田駅待合ラウンジ16

お疲れ様でした!

 

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■川連塗り見学

昨年から進めている、とあるプロジェクトがいよいよ製作段階に入ったので、進行状況の確認&見学へ。

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目指すは湯沢市川連地区。

萩原製作所の萩原さんの車に同乗させて頂いた。

 

川連といえば、秋田の代表的伝統工芸、「川連漆器」。

今回のプロジェクトでは、明治初期創業の川連塗り工房「寿次郎」さんとコラボレーションしている。

今日は貴重な、その製作の現場を拝見。

川連塗り01

温度と湿度を徹底的に管理された作業場で、漆を塗る職人さん。

0.001ミリのホコリが舞うのも許されない厳格な空間・・・。

塗り終わったら、左側の「風呂」と呼ばれる押入のような部屋に入れ、静かに乾燥させる。

川連塗り02

この工程を何回も繰り返し、漆器は完成する。

途方も無い手間ひまがかかっている。

ちなみにこれはテーブルの天板になるもの。

 

漆器といえばお椀やお箸などの食器がまずは思い浮かぶけど、家具にも漆塗りは出来る。

今回は、光沢のある朱色のいわゆる漆器のようではなく、空間の雰囲気に合うように、ちょっと変わった塗り方と色をオーダーして作ってもらってる。

サンプル検討は無しの、寿次郎さんを信じて一発勝負。

出来上がりが楽しみ。

 

ついでに寿次郎さんの案内で、漆器の元になる木の器(木地と言う)をつくる職人さんの元へ。

川連塗り03

いきなり訪れた我々を快く受け入れてくださった優しい木地職人さん。

さまざまな治具を、体勢を入れ替えながら使いこなし、あっという間に木を削ってお椀の形に仕上げていく。

川連塗り04

左が元々の木。右が完成形。

すばらしい伝統の職人技。

「川連漆器」は幾人もの研鑽された技術が織りなす、ものすごく良い品だと実感した日だった。

あとで絶対買おう。

 

ついでにその足で秋田木工さんへ。

こちらも進行状況の確認。

椅子の脚&背もたれ部分の曲げ木。美しい・・・。

秋田木工イス01

順調に進んでるようで良かった。

秋田木工イス02

ロッキングチェアの肘掛け部分。

秋田木工さんに我々が投げ掛けた、クリアすべき技術的課題(無茶ぶりとも言う)に対し、最善の策を尽くしていただいてありがたい。

良いモノをつくりたい。という思いがひとつになったように感じて、この時ひそかに感動していた。

 

万事順調。

そして翌日。

EK-01

萩原製作所さん担当のイス2種も試作品が完成。

すでにこのままいけそうな出来映え。

デザインは秋田公立美大の小杉栄次郎さん。

ディテールの微調整を検討し、プロジェクトは最終局面へ向かう。

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■もうすぐ完成

「離れの書斎」の現場はいよいよ大詰めで、もうすぐ完成。

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でもここからが大事。

最後まで気は抜けない。

もうすぐ完成01

母屋からつながる通路は下地まで施工済み。

暗い所と明るい所が交互に見えていい感じ。

もうすぐ完成02

書斎ラウンジも下地まで出来ていて、外壁と連続する壁仕上げになる予定。

奥は書庫その1。窓がないので真っ暗。

何しろ書物の数が多いので、かなり広いスペースとなっている。

もうすぐ完成03

こちらは既製品のサッシではなく、シンプルにガラスをはめただけのコーナー窓。

現行の住宅用サッシだと、コーナーに部材が入って景観を損ねてしまうので、今回は現場製作の窓とした。

今は既製品の組み合わせで建物が出来るから、こんなちょっとした窓でもオーダーメイドとなると結構大変だったりする。

でもそれは作るのが不安だったり面倒くさかったりするだけで、本当はむずかしいことではないはず。。。

もうすぐ完成04

打ち放しコンクリートの塀はやや補修が必要かな。

一発できれいに打ち放すのはやっぱりムズカしい。

もうすぐ完成05

ラウンジから見える庭も、ゆくゆくは緑あふれるガーデニングのスペースに。

 

というわけで、もう少し。

外のほうも雪が降る前に完成させなきゃ。

 

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■軸組検査

ちょっと前に、合板製造の県内最大手である「秋田プライウッド」の工場が火災したというニュースがありましたが、その影響がこちらの現場にも及んでいました。

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と言っても、工事そのものには支障無いので良かったのですが。

2016-07-16

床と屋根に敷かれる、厚さ24ミリの構造用合板。

「ホクヨープライウッド宮古工場」と書いてあります。

ってことは岩手県宮古市から送られて来たんですね。

秋田プライウッドの関連会社のようです。

 

当時の報道では、4月に秋田市向浜の工場1棟が全焼し、さらに6月には男鹿市にある工場までもが焼けるという、何とも不運な事故を報じていました。

ケガ人はいないとのことで不幸中の幸いにホッとしつつも、さて建築関係者が懸念するのは流通のこと。

とつぜん製造拠点が無くなってしまったので、合板が手に入るのか不安だったのですが、グループ企業でカバーしてくれてまずは一安心です。

工事監督さんによると、県内にある合板は年間契約しているハウスメーカー等へ優先的に在庫を提供しているとのこと。

うちのような末端の小規模現場は危うかったみたいですが、宮古工場のおかげで助かりました。

それにしても、宮古といえば東日本震災のときは自身も被災しただろうに、今はしっかりと復興して逆に助けてくれるなんて。

宮古工場ありがとう。

 

で、滞りなく進む将軍野の現場は、本日軸組検査。

柱・梁などの部材の寸法や位置、接合金物の種類など逐一チェックします。

指摘事項特に無し。

順調です。

2016-07-16-2

ただ、検査の日は何故かいつも雨。。。

 

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■配筋検査

秋田市の現場にて、配筋の確認。

図面通りの施工で、特に指摘事項無しでした。

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2016-07-06

コンクリート打ち放し塀の配筋なので、手持ちのメジャーで簡易検査。

しかし、いつも配筋検査の時に雨が降るのはなぜなんだろう。

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■現場調査

今日は新たな建築予定現場を確認しに行ってきました。

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2016-05-21

草ぼーぼー。

ぼーぼーすぎてジャングル化している・・・。

中に何かいそうでちょっと怖いのですが、ここに「離れの書斎」を建築する予定です。

これから工事が始まりますので、たまに進捗をご紹介していきます。

まずは草刈らないと。

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