■川連塗り見学

昨年から進めている、とあるプロジェクトがいよいよ製作段階に入ったので、進行状況の確認&見学へ。

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目指すは湯沢市川連地区。

萩原製作所の萩原さんの車に同乗させて頂いた。

 

川連といえば、秋田の代表的伝統工芸、「川連漆器」。

今回のプロジェクトでは、明治初期創業の川連塗り工房「寿次郎」さんとコラボレーションしている。

今日は貴重な、その製作の現場を拝見。

川連塗り01

温度と湿度を徹底的に管理された作業場で、漆を塗る職人さん。

0.001ミリのホコリが舞うのも許されない厳格な空間・・・。

塗り終わったら、左側の「風呂」と呼ばれる押入のような部屋に入れ、静かに乾燥させる。

川連塗り02

この工程を何回も繰り返し、漆器は完成する。

途方も無い手間ひまがかかっている。

ちなみにこれはテーブルの天板になるもの。

 

漆器といえばお椀やお箸などの食器がまずは思い浮かぶけど、家具にも漆塗りは出来る。

今回は、光沢のある朱色のいわゆる漆器のようではなく、空間の雰囲気に合うように、ちょっと変わった塗り方と色をオーダーして作ってもらってる。

サンプル検討は無しの、寿次郎さんを信じて一発勝負。

出来上がりが楽しみ。

 

ついでに寿次郎さんの案内で、漆器の元になる木の器(木地と言う)をつくる職人さんの元へ。

川連塗り03

いきなり訪れた我々を快く受け入れてくださった優しい木地職人さん。

さまざまな治具を、体勢を入れ替えながら使いこなし、あっという間に木を削ってお椀の形に仕上げていく。

川連塗り04

左が元々の木。右が完成形。

すばらしい伝統の職人技。

「川連漆器」は幾人もの研鑽された技術が織りなす、ものすごく良い品だと実感した日だった。

あとで絶対買おう。

 

ついでにその足で秋田木工さんへ。

こちらも進行状況の確認。

椅子の脚&背もたれ部分の曲げ木。美しい・・・。

秋田木工イス01

順調に進んでるようで良かった。

秋田木工イス02

ロッキングチェアの肘掛け部分。

秋田木工さんに我々が投げ掛けた、クリアすべき技術的課題(無茶ぶりとも言う)に対し、最善の策を尽くしていただいてありがたい。

良いモノをつくりたい。という思いがひとつになったように感じて、この時ひそかに感動していた。

 

万事順調。

そして翌日。

EK-01

萩原製作所さん担当のイス2種も試作品が完成。

すでにこのままいけそうな出来映え。

デザインは秋田公立美大の小杉栄次郎さん。

ディテールの微調整を検討し、プロジェクトは最終局面へ向かう。

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